壁穴賃貸住宅対策

賃貸住宅での、壁穴の補修工事に関する対策を解説します。賃貸住宅にお住まいで壁穴の補修工事をお望みの方が多いので、少し詳しく説明いたします。
壁紙の補修に制約がある

クロスには「品番」と「ロッド番号」というものがあります。
例え同じ品番の物でも、ロッドが違うと色が違って見えます。
「ここだけ貼り替えました。」と分ってしまう。
→「ロッドについて」
この点がポイントです。
つまり「新しい壁紙が入手できても部分補修には使えない。」という制約がある。
すると、大きく(広く)壁紙を貼替えなければならず「工事規模が大きくなってしまう。」というデメリットがある。
※そうなってしまうと、管理会社に許可が必要になる。
対応方法はこれしかない。
【結論】その部屋の壁紙を再利用する。
賃貸住宅の場合、今貼ってある材料の品番や在庫を調べてもらうのは難しいでしょう。
ですから基本的には、部屋のどこかから壁紙を剥がして、その壁紙を再利用する。
例えると、皮膚移植のように補修することになります。
同じ部屋に貼ってある壁紙は、(概ね)品番とロット番号が同じだからです。
部分補修をしても、違和感が出ません。
対応策
賃貸物件における対策方法は3パターンあります。
【パターン1】 ビス穴などは小さく切り貼り。

コンセントのカバーの裏などに残っている壁紙を利用します。
小さいキズなどの箇所に剥がした壁紙で部分補修します。
簡単に説明すると、移植手術のようなイメージです。
壁紙によってはつなぎ目が目立つことがあります。
【パターン2】 破れた壁紙を再利用
壁に穴が空いた場合、当然その壁紙は破れていますね。
その破れた壁紙を再利用します。
丁寧に継ぎ合わせると綺麗に直ります。
※ただし、壁紙によります。やってみないと分りません。
細かく解説したページはこちらです。
→「破れた壁紙の再利用」
こちらは施工例の画像です。
→「ビフォア・アフター」
【パターン3】 他の場所の壁紙を剥がして移植する
少し大きめの傷や汚れ、壁穴の壁紙が無くなってしまった場合は、部屋の違う場所の壁紙をはがして対応します。
当然ですが、はがしたところには違う壁紙を貼ります。
そのため、はがす個所は違う壁紙を貼っても目立たない所を探さなくてはなりません。
クローゼットの中などがいいと思います。
その他、具体的な場所はこちらのページを参考にして下さい。
→「どんなところを剥がすのか」
【注意】自己責任でお願いいたします。

工事の依頼は、自己責任です。
何とか補修は出来たものの、補修個所がばれてしまい全て貼替るような話になっても、マックスインテリアは責任を持てません。
管理会社(不動産屋)に補修個所を指摘されて、2重に費用がかかる場合もありえます。ご注意下さい。
「結局、どうすればいいんだよ!!」
上の1~3のどれかを選択するか、正直に大家・不動産屋にお願いするかのどちらかです。
とにかく「穴」だけはきちんとふさぎ、契約書の通り現状復旧したとして、あとはガイドラインにのっとり対応年数による貼り替え料金を支払う。(住んだ年数により工事の負担率が変わる。)
→「賃貸物件に関するよくある質問」
当サイトで賃貸物件の補修工事に関する質問集です。
→「ガイドラインについて」
ガイドラインと言う物があります。原状回復に関しての費用を決めるための目安となる取り決めです。
【追加記事】
このページを作った頃とは、世の中の状況が変わってきました。
近年、職人不足により業者を手配しにくい世の中になっています。
ですので、不動産会社によっては「どうぞ、やって下さい。」と言う場合も少なくありません。
詳しくはコチラの記事をお読み下さい。
→「賃貸物件だけど、工事を頼みたい」
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